奈良明日香村(2008.05.28)
撮影日時:2008.05.28
場所:明日香村(奈良県)
編成:1人
大阪にアングラなイベント観に行った帰りにふと思い立って奈良県の明日香村に行ったことがありました。
それまでは大阪のついでに観光するといえば京都だったんですが、
恩田陸さんの「真昼の月を追いかけて」を読んですっかり明日香村に魅了されて足を運びました。(あの暗いような鬱々とした小説の雰囲気がすごく好きで)
…文庫本の解説読んだらあの佐野史郎さんが同じようなことしててちょっと親近感(笑)
明日香村は村というだけあってそれなりに広いのでレンタサイクルしました。
名所と名所の間が距離があるので絶対チャリンコがおすすめです。
ほとんど何も調べないで行ったので高松塚古墳が明日香にあることもこの看板を見て初めて知りました!わぉ!
平日だったせいもあるだろうけど、村に観光客が散り散りになているのであまり人がいなかった。
すごく晴れた日でしたが、この人のいない雰囲気がどこか影があって、ドキドキしました。
高松塚古墳の近くにあった四神の植木アート?
何か結構ギリギリな感じで…左が朱雀と青竜かな?右手前のタコの足みたいなのは何ぞ…。
天武・持統天皇陵。
改めて「古墳ってお墓なんだよな」としみじみ。
禁足地的な雰囲気がゾクゾクする。
ほんとに自転車で走っていても誰ともすれ違わなくて、
遠くに4~5人で歩いてる中学生がたまに見えるだけ。
人いねぇと思っていたら何かたくさん人が歩いているのを発見。後を付いていくと…、
聖徳太子誕生の地、橘寺に着きました!
小説に出ていたお寺!
観光客はこのお寺に集中していました。
二面岩。
三光石。
私は別の方向から橘寺にたどりついてしまったけれど、
小説の冒頭部分にも出てくる橘寺への入り口はこちら。
「そこにはゆるやかな石畳の上り坂があって、先に二本の石の柱が立っている。柱の間は、何もない。薄墨色の雲が流れる空の下、奥に黒い森が見える」(恩田陸『真昼の月をおいかけて』より引用)
そして橘寺の後は、かの有名な石舞台へ。
誰もいなくてしばらく独占できた。
ここは本当に静か。
石舞台の中にお邪魔しました。
「蘇我馬子」の墓と言われている石舞台ですが、中はひんやり。
心なしかおごそかな空気。
私と入れ違いに数名の学生たちがやってきた。
キャッキャと声をあげていたけれど、山や石がその声を吸い込んでしまうかのように明日香村は静かです。
この近くにある飛鳥寺には時間の関係で立ち寄らなかった。
どうしても登ってみたくて、あまかしの丘へ。
レンタサイクルをどうしていいかわからなくて引きずりながら登りました(笑)
かなりの重労働…。
大和三山を眺めならがお弁当を食べる中学生たち。
どうやら好きな場所で食べていいみたいでこの4人しかいなかった。
いい場所選びましたね♪
こちらは鬼の雪蓋…トイレです。
隣に鬼の俎(まな板)もあったのですが写真撮り忘れた;
トイレに比べて地味だったもので…。
通りかかる人を鬼がまな板で調理してトイレをしたって伝説らしいのですが、台所とトイレ近すぎやしないかい(笑)
この他にも猿石とか酒船石とか…明日香には石がいっぱい!
歴史の跡であるこの石たちは静かでひんやりしていて何だか気持ちが落ち着く。
明日香村では観光客がどんなに騒いでも広々とした風景や石の中に吸い込まれてしまうような…
何だか不思議な場所でした。